職場でのハラスメント。 この言葉を聞いて、「またその話か」「うちはアットホームだから関係ない」と思われた経営者の方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、ハラスメントは決して遠い世界の話ではなく、働く人の尊厳を傷つける許されない行為です。 さらに言えば、ひとたび問題が起きれば、これまで積み上げてきた企業の社会的信用が一瞬で崩れ去り、経営の根幹を揺るがしかねない。そんな時限爆弾のような側面も持っています。
特に近年は「パワーハラスメント」「セクシュアルハラスメント」、そして「妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント」への法整備が急速に進み、企業側には厳しい防止措置が義務付けられています。
今回は、私たち社労士が見ている現場のリアルな実態と、会社を守るために最低限知っておくべき「義務」、そして経営への影響についてお話しします。 これは単なるリスク管理の話ではありません。企業の未来を守るための、必須の経営課題なのです。