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2025.10.03
【社労士が解説】投資が「怖くなくなる」3つの哲学とは?企業型DCで始める、失敗しない長期投資の考え方

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【社労士が解説】投資が「怖くなくなる」3つの哲学とは?企業型DCで始める、失敗しない長期投資の考え方

近年、老後資金への関心が高まる中、企業の経営者様や従業員の皆様にとって「投資」は無視できないテーマとなりつつあります。
特に「企業型確定拠出年金(企業型DC)」を導入されている、あるいは導入を検討されている企業様も多いかと思います。
しかし、「株価の動きが読めない」「どの銘柄を選べばいいか分からない」といった理由で、最初の一歩を踏み出せない方も少なくありません。
本記事では、企業型DCを含む投資を始めるにあたって必要なプロの「哲学」と、失敗しないための実践的なポイントを解説します。税制面や手数料面で大きなメリットを持つ企業型DCを最大限に活用し、人生100年時代を豊かに乗り切るためのヒントをお届けします。

1. インフレ時代、投資をしないことがリスクになる理由

近年、日本でも物価上昇(インフレ)が続いています。このような状況下で、現金を銀行預金のままにしておくだけでは、お金の実質的な価値は少しずつ目減りしてしまうのです。
専門家は、物価が上がっていく局面においては、「投資をしないこと」自体がリスクとなり得ると指摘しています。資産を減らさないためには、まずは投資を「やってみる」ことが非常に大切です。

2. 投資初心者こそ知っておきたい! プロが実践する3つの投資哲学

投資を始める際、多くの人が「最高の銘柄は何か」「いつ売買すれば一番儲かるか」といった点に悩みます。しかし、投資のプロは、これらの問いに対する考え方について、以下の3つの重要な哲学を持っています。

哲学①:分からないことは「分からない」と割り切る
株価が将来上がるのか下がるのかは、結論として誰にも分かりません。一番いい銘柄を探し求めるよりも、ベストではなく「ベターな結果」を目指し、いい意味で諦めていく姿勢が重要です。

哲学②:長期的に市場は成長すると信じる
過去の傾向を見ると、長い目で見れば市場は成長し続けてきました。この前提を信じることができれば、一時的に株価が下がったとしても、「いつか戻ってくる」と信じて待つことができます。この「待てる」かどうかこそが、投資を成功させるための重要な鍵となります。

哲学③:現金(余剰資金)をなくさないこと
投資において最も危険なのは、現金が尽きてしまうことです。現金を確保しておくことで、「値が下がっている時に売らざるを得ない」状況を避けることができます。これが、長期で投資を成功させるための必須条件です。

3. 企業型DCの大きな魅力:税金と手数料の優遇

投資に取り組む上で、リターンを最大化するために「税金」と「手数料」を意識することは不可欠です。これらはできるだけ抑えることが重要です。
その点において、企業型DCは個人で投資を行う場合と比較して、非常に有利な制度設計になっています。
企業型DCは、強力な税制優遇に加え、個人型の確定拠出年金(iDeCo)とは異なり、多くの場合、会社が手数料を負担してくれるという大きなメリットがあります。手数料は、人が介在する商品ほど高くなる傾向があるため、企業型DCのように手数料が抑えられる制度は非常に優れていると言えます。

4. まずはここから! 長期・積立投資で無理なく始める方法

いざ投資を始めようと思っても、どの銘柄をどれだけ買えばいいか迷うかと思います。そこでおすすめなのが、「長期の積み立て投資」を、「余剰資金」から「無理のない範囲の少額」で始めることです。

積立投資のメリット:

余剰資金で始める: 現金が必要にならないという前提で運用できるため、先述の通り、長期で「待つ」ことが容易になります。

毎日値動きを見なくてもOK: 長期投資においては、毎日値動きをチェックする必要はありません。むしろ、頻繁に値動きを確認しない方が精神的に安定し、長期的な視点を保ちやすくなるのです。

行動が知識につながる: 最初から全てを理解しようとせず、まずはやってみることが重要です。実際に始めてみることで、少しずつ詳しくなっていくことができます。

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まとめ:投資の第一歩は「正しい心構え」から
本記事では、投資を始める上での不安を解消するための3つの哲学と、企業型DCの活用法について解説しました。

哲学①:分からないことは割り切る

哲学②:長期的な市場の成長を信じる

哲学③:余剰資金で投資する

この心構えがあれば、日々の値動きに一喜一憂することなく、着実に資産を育むことができます。
特に企業型DCは、税制や手数料の面で国が後押しする非常に有利な制度です。まずはご自身の会社の制度がどうなっているかを確認し、無理のない範囲から第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
当事務所では、企業型DCの導入支援や従業員の皆様へのセミナー等も行っております。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
https://www.kanricenter.com/

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